淫行特区とは!?青少年と出会い系で知り合っても処罰されにくい理由

報道によると、実習生は、当時14歳だった生徒と大阪市内の駅で待ちわせて、ホテルの部屋でわいせつな行為をしたとされていた。大阪地検が児童福祉法違反（児童淫行罪）の疑いで捜査したが、不起訴としたため、生徒側が不服として、検察審査会に申し立てていた。 今回の事件をめぐり、わいせつ事件にくわしい奥村徹弁護士は「起訴はむずかしいのではないか」と指摘する。そもそも、なぜ不起訴になったのだろうか。児童福祉法違反以外の罪に該当する可能性はないのだろうか。奥村弁護士に聞いた。 「青少年との性行為については、『威迫し、欺き、困惑させて』という手段の限定の点で、大阪府内では処罰されにくくなっています。同様の条例は、山口県や長野県でも見られます。 今どき、青少年も青少年と淫行しようとする者も、府県境を越えて移動しています。青少年保護は地域に関係ない要請であるのに、規制が弱い地域がある状態を私は『淫行特区』と呼んでいます」